曲ができるまで

まずメロディーをつくります。これは特にきっかけもなく、作ろうと思って、心に思い浮かぶメロディーをスマホの楽譜ソフトに入力していきます。メロディーが完成すると、自分が歌いやすい音域に変換します。ソフトで作曲して楽なのはそういうところですね。

それからベース音をつけます。そして歌詞をつくります。私の場合、歌詞をつくる工程が一番苦労します。メロディーに対してつけたい歌詞が頭にうかんでくるのですが、だいたい、8ページもののセリフのないマンガのような形でうかんでくるので、言葉に起こすのが大変なのです。

さて、そこまでできると編曲の先生に見ていただきます。コードをつけていただきながら、ベース音やメロディにアドバイスをいただきます。「こうしたほうが自然」「このほうが強調できる」など、編曲家さんはテクニカルなことを含めていろいろな角度からアドバイスを下さいます。言われると迷いますが、迷ったときは自分の直感を信じてそれを主張します。自分の曲なので正解を知っているのは自分だけのはず、と思うので、ここは自身を持っていきます。

ここの作業の間、私にとっては水が上から下に流れるがごとく自然なのに、他人から見るとそうでもないのだ、ということがわかっておもしろかったりします。

さて、コードをつけてもらうと、今度はそれをベースに自分で伴奏をつくります。私の場合はだいたいピアノの伴奏にしています。それ以外にあまり知識がないからなのですけれど、今度は別の楽器にもチャレンジしてみたいと思っています。絶対勉強しなければいけないと思っているのはドラムスです。ドラムを演奏しようと思うと、Wii Musicですら手足が自在に動かせなくて断念してしまった私ですが、ソフトのいいところは入力すればそのとおりに演奏してくれるところです。ここは頑張ろうと思っていることのひとつです。

同じ事務所の他のシンガーさんによっては、このあと、編曲の先生から実際にmidiで打ち込みをしてオケをつくるエンジニアさんに楽譜がわたったりするようです。私の場合は、最初の曲のオケを自分でつくったこともあって、自分でつくるように言われます。お願いすれば作ってもらえるのだと思いますが、やはり自分の曲、自分でつくりたくなってしまうものです。

そうやってスマホで打ち込んだオケのmidi音源を、今度はPCでwavに変えます。そして、ちょこちょこいじって、テンポ調整、強弱調整などをします。これは私はまだ技術的にできてないところで、どうしてもオケが平坦になってしまいます。いずれこのテクニックも磨きたいところですが、まずは自作の曲をもっともっとつくっていきたいと思っています。

オケができたら、あとは歌の練習あるのみです。実家のピアノ室にカラオケセットを持ち込んで、スマホにDLしたwavの音をききながら、マイクを持ってうたいます。マイクで歌っている声もちゃんと自分の耳にはいってくるのですが、どうしてもマイクを通さない地声を聴いてしまって、大きい声になってしまうところが問題です。実家にいないときはヤマノミュージックサロンのレッスン室をとります。マイクがあるお部屋のときは、CDを持ち込んでCDをならしながらマイクに向かってうたいます。このときが一番いいコンディションで練習できます。マイクがないお部屋のときはスマホのwavオケをヘッドフォンで聴きながらうたいます。そうすると自分の声が聞こえないので、やっぱり大声になってしまいます。

自分の曲も人の曲も、完成することは絶対にありません。歌をうたい続けていられる限り、ずっと練習していくことには間違いありません。

そんなふうに練習している私ですが、皆さんに聴いていただけたら、そして皆さんの気持ちの中になにか残るものがあれば、幸せです。どうかライブに遊びにいらしてくださいね。

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